auが長年販売している京セラ製のガラケーである「GRATINA(グラティーナ)シリーズ」にOSにAndroidを搭載したガラホが登場する事が決定しました。
AQUOS K以降、徐々に知名度を上げているガラホに新機種が出るという事で、ますます注目を集める事は間違いありません。
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ガラケーとしてロングセラー商品である「GRATINA」シリーズ
GRATINAは京セラが開発しauが販売しているガラケーのブランドです。
2013年に販売された「GRATINA」やマイナーチェンジモデルとして2015年に販売された「GRATINA2」など、三年近くauの製品として販売され続けています。
現在販売されている京セラの携帯は、お家芸である防水・防塵・耐衝撃はもちろん搭載し、音と振動を利用して騒がしい場所でも通話音が聞き取りやすいスマートソニックレシーバーに高感度カメラ、そして手になじみやすいデザインとなっています。
また、ガラケーではトップクラスの1,020mAhという電池容量など、ガラケーとして求められる機能はすべて持っており、販売される機種が少なくなってきているガラケー市場に置いてかなりの人気を博しています。
今回販売される「GRATINA 4G」について
そんな人気があるGRATINAシリーズですが、新たにandroidを搭載しLTE通信に対応した「GRATINA 4G」を2016年の春モデルとして発売する事が決まっています。
販売前なので正確な部分はまだわかりませんが、発表されているスペックは8GBのROMを搭載しメモリは1GB、バッテリー容量は暫定値ですが1,500mAhとなっています。
機能としてはやはり京セラがお得意な防水・防塵に米国国防総省が制定した調達基準に基づく耐衝撃の三つを備え、スマートソニックレシーバーに音質調整機能の「聞こえ調整」、そしてau VoLTEとガラケーに求められる「通話」や「実用性」の高い仕様となっています。
また、OSとしてandroidを搭載するガラスマ(ガラホ)の特徴として、LTEとフルブラウザ、Wi-Fiやデザリング、Bluetoothなど通信機能が強化され、Lineも可能などスマートフォンの利点をうまく生かした商品となっています。
Google Playなどは未対応
ただし、GRATINA 4GはGoogle PlayストアやGmailには対応していません。これにはandroidというOSの仕様が関係しています。
Androidは自由に改造や改変、再配布が出来るフリーOSの一種です。なので携帯各社は自社に搭載するandroidを改造して特色があるOSを作っていますし、androidを組み込んだテレビや冷蔵庫、PC用のOSとして改造された物など様々な用途で使われています。
ガラケーのOSとして利用できるのもこの仕様のお蔭なのですが、Google Playなどはandroidとは別のサービスです。
これらはGoogleが主体となって提供するサービスであり、特定のテストに合格した物のみに搭載が許されます。
タッチパネル未対応など特殊な改造を施してあるガラホはテストに合格する事ができませんし、独自性を守るためにあえて受けないという対応をする場合もあります。
GRATINA 4Gも同様の事情がありOSがandroidと言ってもGoogle Playなどは搭載できないのです。
他にも同様の方式を取っている機種は珍しくなく、例えばAmazonが販売するkindleシリーズなどもOSはandroidを改造した物ですが、Google Playには対応していません。
アプリはauが提供するけれど・・・
Google Playが利用できないのですが公式の追加アプリについてはauが提供します。
auスマートパスにてガラホでもアプリをダウンロードできるのですが、やはりGoogle Playに比べてアプリの数が少ない上に、その中でも対応していない機種が存在します。
方法としてはインターネット上からアプリをダウンロードする「野良アプリ」やSDカードからアプリをダウンロードする方法などもありますが、これは保証外になったりするのでやはり問題が残ります。
これはGRATINA 4Gに限った話ではないですが、ガラホはandroidを搭載しているとは言っても基本的には「ガラケー」であってアプリによる拡張などはあまり期待すべきではありませんので注意しましょう。