スマートフォンやタブレットに関する市場調査などを行うリサーチ機関「MMD研究所」が調査した結果によると、約一万人(20代〜40代)の母親に「携帯電話を子供に買い与えても妥当だと思える時期」を質問したところ、29.6%が高校一年生だったそうです。
子供が何歳の時にスマホを持たせるべきか悩んでいる方は参考にしてください。
携帯電話が普及しはじめた頃とあまり変わっていない?
1990年代に爆発的に普及しはじめた携帯電話。当時の若者は携帯電話よりも価格帯の安いPHSが主流でしたが、当時も多くの高校生が所持していました。
日本全体で見ると今よりも携帯を持っていない人も多く、普及していたのは都心部がほとんどです。
PHSの電波自体が都心部以外では弱く、かといって携帯電話はかなり高額だったことが原因でしょう。
ただいずれにしても、高校生になれば自分一人で遠くへ出かける事も多くなり、アルバイトをしている人も多いです。
これくらいの時期から持たせても良いと考える母親が多いのは当然かもしれませんね。
中学生から持たせるべきと思う母親は22%
一方で、中学一年生から携帯電話を持たせるべきだと回答した母親は22%にのぼりました。こちらは1990年代と比べると大違いです。
3大キャリアであれば、安く見積もっても維持費だけで5,000円以上は掛かるスマートフォン。中学生だとアルバイトもろくにできないので、費用はすべて親持ちになってしまいます。
携帯電話は「すぐに連絡をつけられるから安心」という意識が当たり前になったのかもしれませんが、親の金銭的な負担は大きくなってしまいます。
買い与えるべきではないと答えた母親はわずか3.1%
この数値も1990年代と比べると大違いです。持たなくても普通だった時代と違い、今は持っていない方が珍しくなってしまいました。
仮に4人家族の場合、全員がスマートフォンを持てば3〜4万円程度維持費がかかってしまうため、今後はファミリー層でも格安SIMが普及するかもしれませんね。
一方で、ファミリー層を手放したくない3大キャリアも値下げ競争や割引キャンペーンなど、囲い込みに必死になる可能性が大きいです。
一度、格安SIMに流れてしまった層が3大キャリアに戻ることはかなり低いでしょうから、業界にとっても大きな変革期となっています。
スマートフォン以前の携帯電話なら維持費が2,000円〜3,000円くらいだったので、せめて5,000円程度になってくれるとありがたいですね。
現状では格安SIMなら3,000円くらいで音声SIMと契約できるので、そのくらいの価格帯でもおかしくないでしょう。