AndroidやiOSに変わる第三のOSって?Firefox、Ubuntu、Tizen、Windowsの比較や特徴

日本じゃろくな情報も無い?「Ubuntu」

スマートフォンの登場以後「Android」と「iOS(iPhone)」の二強がOS市場をほぼ独占する状況が長く続いています。

そんな中「Android・iOSに続く第三のOS」という新興OS群に注目が集まった時期があります。

それから数年立ちましたが「第三のOS」として期待されたOSは今どうなってるのでしょうか?

Firefox OSは開発中止が決定

Firefox OSは開発中止が決定

第三のOS群の中でもっと最初に日本に上陸したのが、Mozillaが開発・提供するFirefox OSです。

日本においては2014年12月にKDDIがauブランドで、韓国LG社製の「Fx0 LGL25」が販売され始めました。

『ウェブ新世紀はじまる』をキャッチコピーに、エントリーからミドルエンドが主流の中で史上初ともいえるハイエンド機として登場しました。その上、内部が透けて見える透明ボディという珍しいデザインでギーク(オタク)向けを狙ってきましたが、売れ行きはまったく振るいませんでした。

 

そして2015年の12月に「スマホ向けの開発は終了」と公式アナウンスされ、Fx0 LGL25の後継機は売られず2015年9月に販売終了となりました。売れずに在庫が残っているせいか、2016年3月現在もauショップで購入できます。

Mozillaは今後Firefox OSで培った技術を使い、Iot向けのOSを開発していくとしています。

 

日本じゃろくな情報も無い?「Ubuntu」

日本じゃろくな情報も無い?「Ubuntu」

第三のOSの中では比較的注目株であったOSとして「Ubuntu(ウブントゥ)」も挙げられます。

UbuntuはLinuxをベースにしたフリーOS(無料で利用できるOS)の一種で、同様のフリーOS市場では世界有数のシェアを誇っています。

 

そんなUbuntuを開発提供するCanonicalが携帯市場に参入すると宣言した「Ubuntu for phones」の携帯端末向けOSとして発表したのがUbuntu Touchです。

日本ではNexus 5のカスタムROM(OSを入れ替える行為)として提供されたのが一時期話題になりましたが、それ以降ほとんど話が聞かれなくなりました。

海外では現在も搭載端末の販売が進められており、つい先日中国メーカーとの提携で「Meizu PRO 5 Ubuntu Edition」の販売を開始しました。

 

ごたごたしながら販売が開始された「Tizen」

ごたごたしながら販売が開始された「Tizen」

サムスンを筆頭にNTTなどの日本企業やモトローラなど、複数の企業が関わりながら開発されているTizen(タイゼン)は、機種発表の後に中止や延期という事を繰り返し、NTTが当面の投入を見送るなどのごたごたを見せながら、2015年にインドやバングラディッシュで「Samsung Z1」が発売されました。

しかし、Z1の評価が良いとは言えず、売り上げもAndroidやiOSどころかWindows Phoneにも負けるなど、一線で戦えるような売り上げをあげることが出来ていません。

日本ではスマートウォッチとしてサムスンから「Gear S2」が販売されており、利用ユーザーからは非常に好評のようです。

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Windowsには復活の兆しが?

Windowsには復活の兆しが?

このように苦戦しているのが第三のOS市場ですが、そんな中でもWindowは最近になり復活の兆しが見えているOSです。

Windowsは言わずと知れたMicrosoft社が提供するOSで、モバイル向けにWindows Phoneを提供していました。

 

しかし、AndroidとiOSとの闘いのなかで敗れ、一時期は日本の大手キャリアでは一切取り扱わないという完全撤退に近い状態でした。

この流れが変わったのは最近になってであり、特に大きいのがWindows 8以降のスマホとパソコンの共通規格化、共通UI化の流れです。その流れは新しいWindows 10で強化され、パソコンとモバイル機器の連携が重視されます。

第三のOSに限らず、マイナーOS最大の弱点は「利用できるアプリやソフトが少ない」という物ですが、パソコン市場で最大規模の需要を誇るWindowsでモバイルと共通規格化する事でアプリの少なさをカバーできます。

 

また、Windowsとして重要なOfficeシリーズをスマホで利用できるという事で、ビジネスマン向けに最注目され始めています。

現在はフリーテル(FREETEL)を初めとして、ヤマダ電機やドスパラと言った有名企業が相次いで参入し、SONYから独立したVAIO株式会社が新機種の販売を予定するなど、現在の日本における第三のOSの中で一番注目を集めているOSです。