中国メーカー「Oukitel」が10,000mAhバッテリー搭載のスマホを開発中!日本での販売は?

中国のメーカー「Oukitel」が現在、10,000mAh(ミリアンペアアワー)ほどのバッテリーを搭載しているスマホを開発しているそうです。

この製品自体が日本市場で販売されることはまず無いでしょうが、同じように超大容量のスマホが開発、販売されることはないのでしょうか。

日本での主流は3000mAhあたり

日本での主流のスマホバッテリーは3000mAhあたり

日本国内で販売されているスマートフォンのバッテリーは大体3000mAh前後となっています。

値としては増加傾向にあるわけではなく、むしろXperiaのように若干減らしていく方向にある端末が多いです。

仮にこれらに10,000mAh搭載すれば3倍以上の駆動時間になるのに、なぜ実装しないのでしょうか。

 

原因の一つとしてあげられるのが「大きさ」です。

バッテリーはかなり場所をとる内蔵パーツなので、10,000mAhも搭載したら本体自体が非常に分厚く大きなスマートフォンになるでしょう。

薄く画面の大きいスマートフォンが流行気味だといっても、単に分厚くなるというのは少々いただけません。

 

次に本体が非常に重くなります。実はスマートフォンの内蔵パーツで最も重いのがバッテリーです。

この容量が3倍になり、それに耐えうるフレーム構造を作り、耐衝撃などを考慮したら500gを悠々超える、超扱いづらいスマートフォンの登場です。

 

基本的に「バッテリーの容量が増えればいいのに!」というよりは、エネルギー効率がよくなればなるほどバッテリーの消費が抑えられるので軽く長持ちするというのが一般的な考え方です。

省エネのCPUでありつつ、大きく負荷をかけても悠々動くレベルまで進化すれば、ガラケーと同じくらいバッテリーが持続するようになるという事も十分ありえます。

 

Oukitelの10,000mAhはまさに中国らしさ

Oukitelの10,000mAhはまさに中国らしさ

技術的なブレイクスルーを目指すより、強引に開発してしまうのが中国らしさ。

重かろうが大きかろうが作れるんだから作ってしまえという事です。

 

耐衝撃や熱暴走のリスクもほとんど考えていないでしょうし、落下したらすぐに壊れてしまう製品かもしれません。

安価なバッテリーであれば容量表記のわりには粗悪であまり長持ちしないうえ、膨張しやすく破裂してしまうかもしれません。

結局どうしても10,000mAhくらいの稼働時間を持たせたいならば、大型の外部バッテリーを購入したほうが現実的だといえるでしょう。

 

必要ない時は持ち歩かなければ良いだけですし、バッテリーが劣化してきたなら買い替えればいいだけです。

持ち歩く以上重く感じはするでしょうが、操作時にすべて手に乗っけるよりはマシでしょう。

なので10,000mAhクラスのバッテリーを搭載したスマートフォンが国内で登場する可能性は、ほぼないと思います・・・。