最近騒がれているSIMロック解除の動き。
簡単に言えば同じ端末で他のキャリアでも契約できるようになるという事ですが、いまいちメリットとデメリットを理解しにくい方も多いのではないでしょうか。
SIMロック解除によるメリット・デメリットはどんなものなのか見ていきましょう。
SIMロック解除のメリット
最も大きなメリットは、端末を変えることなくキャリアを変更出来る事です。
本来であれば好きな端末を購入してどこと契約するか選べるのが一番ですが、現状ではスマートフォンだけを買うというよりは、どこかのキャリア(au・ドコモ・ソフトバンク)で購入して、必要であれば解除するというものです。
格安のキャリアに移動できるのであれば、SIMロック解除のスマートフォンを購入した方が良い様に思えますが、SIMロックが解除されることでデメリットもあります。
SIMロック解除のデメリットとは
SIMロック解除の非常に恐ろしいデメリットとして、端末の購入価格が高くなるかもしれないという事が挙げられます。
完全にフリーになってしまった場合、キャリアを移動されては割引でスマートフォンを売った意味がなくなってしまうので、割引サービスが微妙になる可能性が高いという事です。
元々本来は超高価なスマートフォンなので、定価で買えば5万円くらいするのも当たり前な商品ですから、これが割引も無しになるというのはかなりつらいです。
(iPhone6sは端末だけで10万円以上の価格がしているので、SIMロック解除のスマホがスタンダードになると、端末の価格がどんどん値上がりする可能性はあり得ますね。)
SIMロック解除によってスマートフォンの価格が上がり、代わりに各社が始めるのは通信費の競争です。
端末の価格が高騰すると新機種があまり売れなくなるので、人間のみが各社を移動していくことになります。
今現在でも、AU・ドコモ・ソフトバンクの3社にあまり差がないので、契約している方は3社を移動しているだけですが、長い間一つのキャリアに居続けるということは今後少なくなるのかもしれませんね。
スマートフォン自体パソコンの性能に近づきつつあるので、2年おきに買い替えるのは早すぎると考えれば妥当かもしれませんが、年に何度も新機種が出るということは減っていきそうです。
Appleが直販で販売しているSIMロックフリーの端末をみると最も安くて67,800円。64Gモデルは87,800円です。
こうなると中古販売が激化するとともに、日本市場におけるAppleのシェア率は落ち込んでいくかもしれません。
今後、Appleは廉価版モデルの販売に躍起になるかもしれませんが、iPhone 5sの廉価版であったiPhone 5cの売れ行きがあまり良くなかったことを考えると、これが素直に売れるとも思えません。
もう少し経てばAppleのiPhoneは超高級機で、残るメーカーで格安モデルの戦争が行われる可能性が高くなります。
こう考えると2年縛りでも良いので、割引サービスがしっかりしているほうが良いと思ってしまいますが、割引がない分電話代を安くして調整する傾向に向かっています。
しかし、スマートフォンで電話を使う方はそこまで多くないので、通信費(パケット)別のプランを作ってほしいですね・・・。