日本で大きな魚は、海か水族館にしかいないと思っていませんか?
実は関東地方に流れる利根川には、とんでもない巨大な淡水魚が生息しているのです。
川に出向いてフィッシングをしても確認できますが、さいたま水族館でも鑑賞することもできます。
日本を代表する大きな川「利根川」
利根川は日本最大級の大河です。全長322キロメートルは信濃川(367キロメートル)に次いで全国2位で、流域面積は日本最大を誇ります。
川幅がとても広く水量も膨大、比較的ゆるやかな流れの区間が長いので、巨大な淡水魚が生息する環境が完全に整っています。
では、利根川にはどんな巨大な魚がいるのかを明らかにしていきましょう。
アオウオ
アオウオは大きくなると体長2メートルにもなる淡水魚で、見た目はコイに似ています。戦前・戦中に中国から食用として輸入され、利根川に放流されました。
それが現在まで利根川で子孫を残し続けているということです。利根川に接続している茨城県の霞ヶ浦や北浦、荒川にも、アオウオは生息しています。
利根川で巨大なコイを見たと言えば、それはアオウオの可能性が高くなります。人間の背丈を超える淡水魚がいるとは、見たこともない人は信じられませんが実在しています。
食用としても勿論おいしくいただける魚で、唐揚げ、塩焼き、洗いとして生食にしても問題ないとのことです。霞ヶ浦の付近では、食用として珍しくありません。
ハクレン
体長は大きなものでは1メートルに達する淡水魚で、フナが巨大化したような姿です。ハクレンはアオウオ同様に中国原産で、戦時中に食用として輸入され、利根川水系に放流されたのも同様の経緯がありました。
霞ヶ浦にも生息しており、その数は減る様子はありません。アオコとよばれる植物を餌として、他の淡水魚よりも生命力と繁殖力が強いと言われています。
中国ではポピュラーなお魚ですが、日本ではあまり馴染みはありません。やはり霞ヶ浦や利根川の付近では食用にされているそうです。
コクレン
体長1メートルになる巨大魚ですが、この魚は下顎が突き出ている、変な顔をしているのが特徴です。この魚も中国から持ち込まれて利根川水系に繁殖しています。
さいたま水族館で巨大魚を見よう
さいたま水族館は埼玉県羽生市にある県立の水族館です。主に荒川に生息している生物の展示をしていますが、荒川にも利根川と同じ巨大魚が棲んでいるようです。
さいたま水族館の水槽には、アオウオ、ハクレン、コクレン、ソウギョといった巨大魚を展示しています。
水族館の外の池では、魚に直に触って楽しむことのできる環境が作られています。
休みの日の観光には、さいたま水族館へ巨大魚ウォッチングに行ってみましょう!