最近発表されたTwitterの10月~12月期の決算では、売上高が約701億円、純損失が約162億円の赤字となりました。
Twitterは売り上げが伸びているものの、長い間赤字が続いているSNSです。
最近「Twitterはアメリカで徐々に飽きられてきていて、日本国内でも近いうちにTwitter離れとなるだろう」的なニュースを目にしましたが、実際のところTwitterは今後どうなっていくのでしょうか?
Twitterは日本語に合ったサービス
Twitterの大きな特徴として『最大文字数140文字での投稿』が挙げられます。
Twitterで1度に投稿できる文字数は最大140文字で、140文字を超える文字数の投稿は出来ません。
文字数の制限があることで苦になりそうですが、日本語で140文字だと結構な量のメッセージを伝える事が出来るんですよね。
例えば、日本語で『情報』と入力すると2文字で済みますが、英語では『Information』と11文字も必要になります。
『情報社会』ともなれば『Information Society』と19文字も必要になってしまいます。こういったことから140文字の制限があるTwitterと日本語は相性が良いと言えます。
では、日本と同じ様に漢字を使用する中国でもTwitterが人気なのかというと、実はそうでもありません。
中国は情報規制が厳しい国でもあるので、アメリカが運営している様なFacebookやTwitterといったウェブサービスにアクセスすることはできません。
中国国内では、Twitterに似た短文投稿サイトの「Weibo(ウェイボー)」が人気で、登録アカウント数は6億を超えています。
Twitterは今後どうなるのか?
Twitter社はユーザー数を増やす為に色々と頑張っていますが、最近の利用者の伸び率は鈍くなっています。
全世界で月間3億人以上の人がTwitterを利用していますが、Facebookの月間利用者は14億人を超えています。
日本ではFacebookよりもTwitterの方が人気のある様に思えますが、世界的に見るとFacebookの方が圧倒的に人気があり、最近日本でもよく話題になるInstagram(インスタグラム)もFacebookが買収しているので、SNS界でトップを走るのはFacebook社となります。
SNSの収入源は主に「ネット広告」になりますが、Twitterは140文字の短文投稿しか出来ませんし、気軽にアカウントを作る事が出来てしまうので広告の価値が下がってしまっています。
一方、Facebookは登録をする際に性別や年齢、趣味や仕事、住んでいる地域など細かく自分の情報を入力します。
そういった細かい情報を元に、その人に合った広告をピンポイントで表示する事が出来るので、広告の価値や重要度もかなり高く、Facebook社は多くの広告収入を上げる事が出来ています。
Twitterの強み(特徴)とも言える「140文字の制限」が足を引っ張っている様に感じますが、Twitterの最大の特徴でもある140文字の制限をなくしてしまうと「他のSNSと変わらなくね?」となってしまうので良い方に転ぶとは限りません。
英語圏のユーザーはこれ以上大幅に伸びる事はなさそうなので、ユーザー数を増やす事に重きを置くのではなく、「今いる3億人」を対象にして収益を多く上げる方向に舵を切ったほうが良さそうですね。
中国のアリババの様な大手企業がTwitterを買収するのではないか?と言われていますが、この先Twitter社が買収される事も十分ありそうです。
緊急時に使えるTwitter
Twitterは手軽に扱えるSNSですが、緊急時にかなり使えます。
最近ではフランスの爆破テロで安否確認をTwitter上で行ったり、日本でも東日本大震災の時には連絡をとったり、被災状況を伝えるツールとして使われました。
緊急時は電話での連絡が中々難しかったりするので、「事件や災害が起きた時に使うツール」として認知されていけば、まだまだTwitterを使う人は増えていくかもしれません。