MVNOの多くはDocomoから回線を借りており、au系列のMVNOも無い訳では有りませんが数は少ないです。
そんな中新たに、au回線を利用したMVNOである「Fiimo(フィーモ)」が登場しました。
Fiimoは四国電力の系列会社が提供
Fiimoを提供するのは、四国電力の情報システム部門から分離、子会社化した「STnet」です。
個人向けサービスでは、光回線のプロバイダーやケーブルテレビなどを四国を中心に提供している会社です。
今回のFiimoではDoCoMoとauの回線を提供します。
Fiimoのスマホの利用料金は最低900円から
料金設定はAプラン(au回線)Dプラン(DoCoMo回線)同一で900円からとなっています。
一番安いのがデータ通信専用SIMの3GBで900円、最高が10GBで2,650円、ここにSMS機能付きであれば150円、SMSと電話機能付きであれば750円が追加されます。
また、新規契約やSIMカード再発行で3,000円の他、最低利用期間内での契約解除は1万円かかってしまいます。最低利用期間はデータ通信専用であれば一ヶ月、SMS・音声付きであれば一年となっています。
注意点として、MNPを利用して転出する場合3,000円の料金が取られます。
その他のサポートとして珍しいのが、端末安心サポートという保証を設けている事が挙げられます。
Fiimoから購入した端末に限り、月々380円を支払う事で破損や水漏れ、保証期間外の故障などが起きた際に端末を交換して貰えるというサービスです。
ただし無料という訳ではなく一回目は5,000円、二回目は1万円、三回目以降は実費が請求されます。
他にも050電話アプリであるLaLaCallの利用料が一定期間無料になる優待サービスも提供されています。
Fiimoの提供端末は人気の物
Fiimoでは回線のみではなく、各種端末も提供しています。
提供している端末は富士通の「arrows M02」を初め、「Acer Liquid Z530」やモバイルルーターの「NEC Aterm MR04LN」、「AXON mini」「Liquid Z530」などを含めた5種類です。
Aプランはarrows M02にしか対応しておらず、基本的にはauの白ロムを活用する事になります。
白ロムについてですが、A回線ではandroid系列であれば、ほぼすべての端末が問題なく利用できます。
ただしiPhoneでは機種との問題があり、Fiimoが制作した構成プロファイルのインストールが必要な上、デザリングを利用することはできません。
また、auVoLTE端末は事前にSIMロック解除の手続きが必要となります。
D回線をドコモの白ロムで利用する場合も、機種の仕様からデザリングが不可能な端末が多いです。また一部でデータ通信回線では利用不可能という端末も存在します。
これはドコモが行っている仕様の問題なので、SIMフリースマートフォンであればすべての機能を問題なく利用できますし、Fiimoが提供する物でも問題なく利用できます。
スタートダッシュキャンペーンとして6か月間割引
Fiimoでは現在スタートダッシュキャンペーンとして、6ヶ月間の間月額基本料金を900円引きするキャンペーンを行っています。
条件は特になく、4月末日までにFiimoに申し込んだ方全員に半年間の割引と、イメージキャラクターであるウルトラマンが記載されたトートバックが送られます。
適用は利用月の翌月からとなっているので、いつ申し込んでもきっかりと6ヶ月間適用されます。
それでも凄い特徴があるわけではない
Fiimoは二種類の回線提供という特徴はありますが、それ以外の部分で大きな特徴がある訳では有りません。
料金は3G900円と高い訳では有りませんが、けた違いに安いという訳では有りませんし、提供している端末も格安回線業者が良く提供している定番の品が中心です。
やはり、一番の特徴はau回線とauが販売した白ロムを活用できるという所にあると言っても良いでしょう。
注意点として、同じくau回線であるmineo(マイネオ)やBBIQスマホからの転入は出来ない可能性があります。
また、同じく四国電力系列で提供エリアに置いて格安SIMを提供する「テレビトクシマ・スマホ」からの転入も出来ません。
これはケーブルテレビのテレビ徳島がFiimoと共同で提供する物で、サービスの内容はFiimoと同じです。