格安SIMという言葉がもはや定番となり、様々な企業が参入して競争が激化する中でも、独自色を失わない大手メーカーとしてFREETEL(フリーテル)が上げられます。
2012年に市場に登場して以降、SIMフリー入門機として大ヒットしたPriori2から、用途を完全に割り切ったSimpleまで特色がある機種を多く世に出しているMVNOです。
最近ではヨドバシカメラなどでも販売されるようになりましたね。
利用料金は使った分だけ払う従量制
まずFREETELの料金プランについてですが、使った分だけ払う従量制となっています。
最低がデータ通信専用で100MBまでの299円、最高でも音声通話付きの10Gで3,170円と非常に安価で幅が広い料金設定となっています。
従量制なので通信量を使い残すという事はありませんし、もちろんSMSと音声通話付きプランにも対応しています。
また、業界でも初めての試みになる「iPhone専用SIM」の提供も行っています。
料金自体は通常のFREETELSIMと同じですが、Appstoreのパケット利用料が無料という特典が付いています。
通信速度向上のための努力
MVNOで一番の悩みとなるのは、その通信速度の遅さです。
通信回線を間借りするというMVNOの構造からキャリアと比べて遅くなってしまうのは仕方ないのですが、それでも我慢できないほど遅いMVNOというのも存在します。
特に酷い場合は利用者が多い時間や場所になると接続すらできなくなるというMVNOや、回線速度が遅くても改善するつもりもないという会社があるくらいです。
そんな中FREETELは「業界最速SIMを目指す」と自ら宣伝するように、MVNOの中でもかなり高品質な通信を保っています。
特色あるSIMフリー端末
FREETELのSIMを持っていない人でも、FREETELが販売したSIMフリー端末を持っているという人は意外と多いです。
FREETELはMVNOだけではなく、自社設計の機種を販売するメーカーとしても努力しており、日本のSIMフリー端末のシェアナンバーワンを誇った機種もあります。
そこで代表的な機種をいくつか見ていきましょう。
フラグシップである「SAMURAI」シリーズ
FREETELの中でもフラグシップ(主力製品)に位置づけられているのが、SAMURAIシリーズです。
現時点ではKIWAMI(極)とMIYABI(雅)の二機種が販売されているのですが、どちらとも高いスペックに高画質ディスプレイ、高解像度カメラと大手メーカーの商品に負けない性能ながら、価格を抑えているハイスペックで高いコストパフォーマンスを持っている製品です。
もはやSIMフリーの定番「Priori」シリーズ
SAMURAIシリーズがフラグシップならば、Prioriシリーズはミドルから入門者向けの機種となっています。
国内メーカーの中でもいち早くSIMフリー市場に参入し、SIMフリーのスタンダートとなった初代に一万円を切る価格から入門機として大流行したPriori2など、もはやスタンダートと言いても過言ではありません。
現在はPriori3となっていますが人気は衰えず、4,000mAh の大容量バッテリーを持つPriori3Sも販売予定など今後も目が離せません。
惜しくも最速を逃した「KATANA」シリーズ
最近になり再度注目を集めているWindows mobileを搭載した機種であるKATANAシリーズの投入をいち早く決めたのもこの会社です。
性能は01がメモリ1G、02がメモリ2Gとミドルスペックですが、高性能なKATANA02で二万円を切るなど手頃な価格でコストパフォーマンスが高い機種となっています。
割り切った「Simple」ダブルパネルの折り畳み「MUSASHI」
その他にも複数の商品を販売しているのですが、特に話題になったのがSMSと通話のみが利用可能という割り切った仕様で作られたSIMフリーガラケーである「Simple」です。
変換機能や電話帳の機能に問題が有るなど不評もありましたが、三日間で完売となる盛況ぶりでした。
また、今後販売される機種として注目を集めているのが、折り畳み携帯ながら背面にもパネルを備えている「MUSASHI」です。
これは開けばガラホと同じように使え、閉じれば背面のパネルをスマホと同じ感覚で使えるという今までにない仕様となっており販売が期待されています。
他にも正式発表の段階では有りませんがsimple2の販売も噂されるなど今後も目が離せない会社です。