XPERIA「Zシリーズ」のOSアップデートがやっと開始されました。
今回は「Xperia Z3 SO-01G」「Xperia Z3 Compact SO-02G」「Xperia Z2 SO-03F」が対象となっています。
バージョンについては、上記の3端末はこれまでAndroid 4.4(KitKat)が最新バージョンであったのに対し、Android 5.0(Lollipop)にまで引き上げる事が可能になります。
アップデートでアプリの略歴が見やすく
今回のアップデートでは当然、Android5.0の変更点である通知の表示方式の変化や、アプリの略歴画面が見やすくなっています。またアプリのランタイムがARTに変更されました。
ARTとは「Android RunTime」の略称で、Android 4.4で利用されていたDalvikよりも高速かつ効率的で、バッテリー寿命も長くなるように設計されています。簡単に言えば、アプリの動作が軽快になりバッテリーの消費率も下がるという事です。
実はARTはAndroid 4.4でも実行可能だったのですが、極めて実験的なもので初心者が手を出すにはハードルが高く、大きなアナウンスもされていませんでした。しかし今回のアップデートで正式にARTに切り替わるので、なんとなくアップデートした方はいつのまにかアプリが軽快になってバッテリー寿命が延びたように感じるかもしれません。
ちなみにXPERIA独自の変更点として、カメラアプリにスタイルポートレートというモードが追加され、音声レコーダーも標準で搭載されるようになりました。
急いでアップデートしないとセキュリティ的に危険であるという事はありませんが、自動アップデートされる事ではないので「Xperia Z3 SO-01G」「Xperia Z3 Compact SO-02G」「Xperia Z2 SO-03F」のいずれかを持つユーザーはアップデートの検討をしても良いでしょう。
Z1のアップデート見送り
一方で、いまだアップデートが見送りになっているのはZ1。
ドコモ自身アップデート対象から現状では外しているため、いつごろアップデートするのか、それともアップデートする気が無いのかはわかりませんが、世界的にはZ1もアップデート対象となっているため不可能ではないはずです。
Android5.0以上でないと動作しないアプリというのはほとんどないので、目に見えた問題は感じないかもしれませんが、今後の事を考えるとアップデートする気があるのかどうかくらいは発表してほしいですね。
ちなみに欧州では、Android5.0どころかAndroid 5.1.1(Lollipop)へのアップデートが可能となっており、今回対象になった3端末も最新バージョンになったとは言えません。
今後数か月以内にアップデートされる可能性は大きいですが、何にしても対応が遅い状況なのは残念です。