海無し県は日本列島に数えるほどしかありません。栃木、群馬、埼玉、長野、山梨、滋賀の6県です。先日7月20日の月曜日に「海の日」がありましたが、これらの県にはあんまり関係なさそうな感じがします。
海がないならせめて湖くらいは雄大であってほしいですが、海無し県の最大の湖と、その見どころについて紹介します。
目次
海のような滋賀県の琵琶湖
滋賀県は琵琶湖という広大な海の様な湖があるので、県民には海無し県という感覚は無いかもしれません。
むしろ湖有県として最も誇りたいのは滋賀県民でしょう。日本最大の湖があるというのは、滋賀県民にとっては誇るべきことです。
琵琶湖には大津港というわりと大きな港があります。そこから発着する琵琶湖汽船の遊覧船で、琵琶湖のクルーズを楽しむことが出来ます。
琵琶湖の周辺には草津市の琵琶湖博物館、大津市のおごと温泉、守山市の琵琶湖大橋などがあります。各地の湖水浴場も夏にはにぎわいを見せます。
日本一標高の高い栃木県の中禅寺湖
栃木県には男体山の南側に中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)があります。標高1,269メートルで、日本で最も高所にある湖です。
修学旅行で日光東照宮と同時に訪れたことがある方は多いと思います。中禅寺湖の東に、かの有名な華厳の滝があり、高さ98メートルから落ちる水の景色は圧巻です。
日本で2番めに標高の高い群馬県の榛名湖
群馬県中央部の榛名山(はるなさん)に、榛名湖があります。
榛名湖の標高は1,084メートルで、日本では中禅寺湖に次ぐ標高の高い湖となっています。
西武園ゆうえんちが隣接する埼玉県の狭山湖
埼玉県で最も大きな湖は狭山湖(さやまこ)です。埼玉県南西部にあり南側は東京都に接しています。
1927年に完成した人造湖で、隣接して西武園ゆうえんちがあります。遊園地内の西武ドームはプロ野球の本拠地ということもあり、人出の多い観光地です。
埼玉県ではかつて見沼と呼ばれる広大な湖が、さいたま市から川口市にかけて横たわっていました。今は見る影もなく、田園地帯が広がって見沼田んぼと呼ばれ、首都圏の貴重な緑地帯となっています。
御神渡り神事で名高い長野県の諏訪湖
長野県といえば諏訪湖(すわこ)です。諏訪神社がほとりにあり、冬にはワカサギ釣りでも知られます。
湖面の氷が割れて神秘的な造形を見せる、御神渡り神事が行われる湖です。
富士山が創り出した山梨県の富士五湖
富士山の火山活動によって作られたのが富士五湖です。西から順に本栖湖、精進湖、西湖、河口湖、山中湖です。富士山から見下ろす場所に青木ヶ原樹海が広がり、富士急ハイランドがあるなど観光地化が進んでいます。
日本の海無し県で最大の湖は、どれも存在感を際立たせる特徴を持っていました。夏休みに涼し気な湖畔を訪ねてみてはいかがでしょうか。