栃木県の太平山神社はどんなところ?絶景スポットや不思議な言い伝えも…

「太平山(おおひらさん)」は関東平野の北部にあって都心からでも比較的短時間で行ける観光地です。

太平山は子供の頃に修学旅行で行ったという方も多いかもしれません。今一度、太平山の大人の魅力に迫ってみてはいかがでしょうか。

栃木県南部の太平山

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太平山は栃木県の南部の栃木市に位置している、標高343メートルの低い山です。

周辺は栃木市、下都賀郡大平町、岩舟町にまたがって「太平山自然公園」となっています。

都心方面からであれば、東北自動車道の佐野藤岡インターチェンジを利用するか、東北新幹線の小山駅から鉄道を乗り継いで気軽に到着できます。

 

幾多の社殿が建ち並ぶ太平山神社の境内

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太平山神社は8~9世紀に在位した、第53代淳和(じゅんな)天皇のときに建設された神社です。

この地域の人々を災害や疫病の苦しみから救うという目的で、日(天照大御神)、月(豊受大神)、星(瓊瓊杵尊-ニニギノミコト)を祀ったことに始まります。

 

太平山頂上の境内へ行ったことのある人はご存知ですが、とにかく社殿が数多く建ち並んでいます。社殿の多さはそのまま祭神の多さを意味していて、神様の数だけご利益も多くなっています。

星宮神社は学業成就、芸能上達、安産、豊作などなんでもありの霊験ある神社です。

本殿の前にある撫で石は、撫でると災厄を祓うと言い伝えられているので、参拝客はみな石を撫でて帰って行きます。

 

交通安全神社発祥地

太平山には本殿脇に交通安全神社がありますが、この神社が全国に先駆けて交通安全を祈願する神社となりました。

猿田彦(さるたひこ)大神を祀って、車による災いを祓うことのできる神社です。

 

太平山からの絶景

太平山はたいへん見晴らしのよい山で、晴れ渡れば遠くの東京スカイツリーや富士山までも眺望できる場所もあります。

天気予報で晴れの日を選んで訪れると、確実に良い写真が取れるでしょう。

 

大中寺の七不思議

平安時代の1154年(仁平四)に創建されたという大中寺には、大中寺七不思議と呼ばれる太平山を代表する観光名所がいくつかあります。

「油坂」と呼ばれる坂は、むかし学問を学んでいた僧侶がこの石段で油で足をすべらせ転落死したのをきっかけに、階段を登ろうとする人が次々落ちて怪我をするようになったと伝わる、いわくつきの石階段です。

「馬首の井戸」は戦国時代、愛馬の首を斬って井戸に投げ込み井戸の傍で切腹した武将がいました。霧が立ち込める日になると、馬の首が井戸から顔を出すと言われています。

「枕返しの間」は眠りについて目覚めると、枕の位置が何故か逆になっていると言われています。

 

こういった大中寺七不思議の全てを見つけるのも、太平山の楽しみ方になりますので、暇な時に訪れてみてはいかがでしょうか。