伊豆半島は温泉地として全国的に知れていますが、伊豆半島の最南端には一体何があるかは、あまり知られていない謎です。
伊豆半島の観光をするなら、一風変わった発想で楽しんでみると面白いです。
南伊豆町の特徴
伊豆半島の南端にある町は南伊豆町といいます。この街の下賀茂(しもがも)温泉と弓ヶ浜温泉は、伊豆半島南部では知られた温泉地です。
伊豆半島の突端の石廊崎(いろうざき)の名も、名前は聞いたことがあるという人は多いでしょう。
石ノ森章太郎の「ブルーゾーン」という作品はあまり知られていませんが、南伊豆町を舞台としています。
下田市の特徴
南伊豆町の東隣には、歴史の教科書にも登場する下田の街があります。幕末の鎖国時代に日米和親条約によって下田港が開港され、ペリーが上陸した出来事はよく知られています。
下田市は観音温泉、横川温泉、蓮台寺温泉などのある温泉場です。
下田市はたびたび映画や小説の舞台となりました。
小説では川端康成の「伊豆の踊子」、松本清張の「天城越え」などがあります。映画では石坂洋次郎原作の「青い山脈」など、数々の映画の舞台となりました。
伊豆半島最南端の石廊崎の名所
伊豆半島の最南端である石廊崎がどんな場所か少し調べてみましょう。
石廊崎の周辺部は富士箱根伊豆国立公園に指定されています。この付近は荒々しい岩肌の岸壁地帯ですが、海と植物と岩のコントラストが絶景を生み出しています。
石廊崎には石廊埼灯台があり、この灯台が最初に作られたのは明治4年のことでした。現在の石廊埼灯台は日本の灯台50選ともなっている日本を代表する灯台の一つです。
石廊埼灯台のそばに石室神社があります。社殿は岸壁の上に不安定な感じで建てられていて、訪れる人の度肝を抜きます。この神社の社殿を見るだけでも驚きを得られることでしょう。
神社は701年に創建されたという歴史を持っていて、役小角や秦氏が関係した神社です。
岩室神社には石廊崎権現の帆柱(ほばしら)という、伊豆七不思議の一つがあります。帆柱というのは神社を支えている巨大な枕木のことです。
伊豆半島の最南端に行くには
伊豆半島の下田市へは、伊豆急行が通っています。
伊豆急行は伊豆半島の伊東市から始まり、半島の東側を通って、南端の下田市へと続く路線です。伊豆の海と山を見ながら、伊豆急行に揺られて訪れるのも良いでしょう。
南伊豆町へは鉄道が通っていないので車やバスで向かうことになります。
陸路とは違った旅もできます。陸路を使うのではなく、下田港から南伊豆町の石廊崎めぐりへ向かう、伊豆クルーズ船に乗るのです。