映画「10クローバーフィールド・レーン」を観てきた!あらすじ・感想・ネタバレ

「10 クローバーフィールド・レーン」の簡単なあらすじ

本日6/17から公開されている「10 クローバーフィールド・レーン」を早速映画館で観てきました。

前作の「クローバーフィールド/HAKAISHA」も映画館で観た記憶があるのですが、前作が公開されたのが2008年ということで8年も経つんですね。

前作が公開された時から続編があると言われていた映画ですが、8年も経っていたので続編の話は無くなったのかな?と勝手に思っていました。

しかしながら、今作は前回の直接的な続きという訳ではありません。「クローバーフィールド」という名前ですが、前作とはまた別のストーリーとなっています。

今回は「10 クローバーフィールド・レーン」のあらすじや映画を見た感想・若干のネタバレを紹介します。

「10 クローバーフィールド・レーン」の簡単なあらすじ

「10 クローバーフィールド・レーン」の簡単なあらすじ

「10 クローバーフィールド・レーン」はスター・ウォーズ/フォースの覚醒やスタートレック、LOSTなどを手がけたJ・J・エイブラムスが監督の作品です。前作の監督もJ・J・エイブラムスでしたね。

あらすじを詳しく書いてしまうとネタバレになってしまいそうなので簡単に書きますが、主人公のミシェルが事故にあい、目覚めると錠付きの地下室(シェルター)に閉じ込められ、見知らぬ太ったおじさんが「私が助けてあげたんだ」と言います。

怪しさMAXなおじさんですが、ミシェルが外に出ようとすると「外は危険だ、空気が汚染されている」「地上は何かに攻撃されている」的な事を言い、疑心暗鬼になりながらもミシェルはシェルターから脱出しようと画策します。

 

シェルターの中には太ったおじさんの他にもう一人見知らぬ男性がいるのですが、この人物については詳しく言わない方が良いと思うので割愛しますね。

ちなみに映画タイトルの「10 クローバーフィールド・レーン」の意味は、閉じ込められたシェルターがある場所『クローバーフィールド通り10番地』に由来します。

何か大きな意味があるかと勝手に想像していましたが、そうでも無かったですね。

 

また、先ほども書きましたが今作は前作の直接的な続編というわけではありません。これは監督本人が言っています。

前作では未確認生物が襲来してきましたが、見方によっては「前作の未確認生物が襲来してきた時刻の別の場所での話」とも捉える事が出来ます。

海外のサイトを見てみると「今作はパラレルワールドの話」というコメントがありましたが、僕的にはこのコメントが一番納得できました。

ミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)は目覚めると、自分が見ず知らずの2人の男性とシェルター内にいることに気付く。その日を境に、彼女を助けたと主張するハワード(ジョン・グッドマン)とエメット(ジョン・ギャラガー・Jr)との奇妙な共同生活がスタートする。ミシェルは、外は危険だという彼らの言葉を信じるべきかどうか悩んでいた。     ーシネマトゥディより

 

「10 クローバーフィールド・レーン」はアメリカで3月に既に公開されていたので、映画を観る前に海外のレビューサイトをちょっとだけ見ていました。中にはネタバレ要素もちらほらとあったので、この映画の基本的な内容を事前に知った上で映画を観に行きました。

ネタバレを見てから映画を観に行くと、推理小説で犯人を先に知ってから読み進める様な感じで面白さが半減してしまうと思うので、個人的にあまりおすすめしません。

ここから先は感想・ネタバレ要素も含むのでご注意ください。

 

「10 クローバーフィールド・レーン」を見た感想・ネタバレ

「10 クローバーフィールド・レーン」を見た感想・ネタバレ

最初から最後までハワード(太ったおじさん)は「外に出るのは危険」と言い続けていましたが、一応正しいことは言っていましたね。

ハワードは若い女の子に興味を持っていて、誘拐までしてしまう様な危険な人物です。ミシェル、エメット、ハワードの3人でやった少ないヒントから答えを導くゲームでは、「ミシェル」というヒントに対して「女の子、女性」と答えていたので、若い女性に対して性的嗜好を持っているのがうかがえます。

エメットはあえて探りを入れる様なヒントを出したと思うのですが、逆にハワードも探りを入れる様なヒントを出してきましたね。

 

序盤から中盤はシェルター内のストーリー展開でしたが、最後の未確認生物の件は個人的に無くても良かったなーと感じました。終盤から一気に面白くなくなったというか。

シェルター内の様な密室シーンでは派手なアクションやCGが必要なく「人間の真の恐怖」を感じることができます。

CG技術は年々レベルが上がっているので、過去の映画作品と比べた時に、近年の映画が過去の映画のCGに劣るということは中々ありません。しかし、密室シーンの様な脚本次第でどうにでもなる作品では、1990年代の作品の方が面白い!ということがよくあるんですよね。

この「10 クローバーフィールド・レーン」でも密室のシーンはまぁ良かったけど、CGの未確認生物が出てくる所はイマイチ・・・。と感じた人は多いんじゃないですかね。

映画の終盤でミシェルはバカでかい未確認生物をちっぽけな火で倒していましたが、そんな相手に手こずるアメリカ軍無能すぎません?

最後のシーンでは無線を聞きながら「バトン・ルージュ」に行くか「ヒューストン」に行くかで、危険な方(ヒューストン?)に行きましたが、なんだかバイオハザードでありそうな終わり方だなーと感じました。

 

10 クローバーフィールド・レーンを見て感じたのは、「密室物」と「エイリアン系のSF作品」を一緒にした映画はそうそうありませんよね。

映画としては斬新なのかもしれませんが、両方の要素を入れた事でどっちつかずというか、なんだか中途半端でした。

序盤から中盤の密室での展開は個人的に好きでしたが、終盤のSF要素で物語が陳腐に感じて、SF要素の陳腐さのインパクトが大きいので映画全体を通して「そこまで面白くなかった」と感じてしまう人も多い気がします。

評価をするなら、ストーリーの個々の部分で見れば「そこそこ面白い作品」でした。