学資保険の返戻率は、満期保険金+祝い金÷契約者が支払う保険料の総額×100で求められます。
この式で計算した結果の割合が高いのなら、学資保険として貯蓄が十分良い内容ということになります。
学資保険は将来の子供の学費になるので、契約する時には返戻率が高いことが重要です。今回はそんな学資保険の返戻率について詳しく紹介します。
給付支給年齢は段階がある!
学資保険の給付金が支給される年齢には、子供の人生の転機に合わせて段階があります。
もちろん段階がない学資保険もありますが、その場合は途中で解約して戻し金にすることも出来ます。そのため、最初から給付年齢を進学の転機に合わせて設定すると便利です。
ほとんどの人は、赤ちゃんの頃から大学卒業時まで考えることはありません。大抵、小学校・中学校・高校・大学に入学するタイミングで給付金を受け取るように契約しています。
実際、子供はどこまで進学するのか学資保険を掛け始めた時には分かりません。
進学することが嫌いですぐに働きたいという子供なら別ですが、ほとんどの子供は学力向上よりも就職に有利になるために大学へ行くでしょう。
周囲や社会がそういう状況なので、親としても自分に資産力がないからと子供の将来の道を限定するのもあまりよくありません。
リストラや就職難など、親の世代でも何が起こるか分からないご時世なので、学資保険は将来の備えとしてかなり大切です。
学資保険は返戻率が100%で契約する!
学資保険を契約するのであれば、返戻率が100%の保険を契約するのがベストです。
ただし、せっかく返戻率100%で契約をしても途中で解約してしまうと恩恵を受けられません。
契約する時は自分の家の資産状況を考慮して、どのタイミングで足りなくなる可能性があるのかしっかり考えて契約しましょう。
もし将来的に保険の支払いが無理そうな不安があるのであれば、そのタイミングでお金を受け取れる学資保険に加入すれば良いのです。
保険会社によって、学資保険の商品ごとに支払いの時期の設定が違います。
ただし、あらかじめ保険会社が設定しないで自分である一定の設定を選べる契約もあります。もし自分で設定出来る保険であれば、資産状況を考えて必ず目安になる時期に設定しましょう。
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祝い金を据え置きにして貯蓄にすることもできる!
祝い金を決まった時期にもらわずに保険会社に預けると利息がつきます。
また、好きな時期に引き出しが出来るというのも便利な点です。祝い金がもらえる時期に特にお金に困っていないのであれば、そのまま保険会社に預けていればムダ遣いしすることはありません。
子供の学費のためにと契約している学資保険ですが、まとまった祝い金を貰うと、家族で旅行へ行く資金として使ってしまう方もいます。
もちろんお金に余裕があればそれでも良いのですが、無駄使いをしてしまうのを避けたいのであれば、祝い金を受け取らずにそのまま保険会社に預けておくのがオススメです。
今は小学校・中学校・高校ではそこまで学費が掛かりませんし、高校も私立でないなら学資も義務教育並みに免除になりつつあります。
これからの学費保険は小・中・高は私立に通うために掛けて、後は大学費用になる可能性もあります。大学は一番お金がかかるので、子供が小・中・高の時にお金があるからと無駄遣いをしてしまうのは避けましょう。
まとめ
これからの学資保険は大学入学に向けて返戻金が高い100%の契約をして、祝い金は保険会社に預けると利息もつくのでお得です。
子供の将来のためにと学資保険をかけた時のことを忘れずに、途中でお金に余裕があるかと誘惑に負けて使わないことも大切です。