京都を舞台にしたおすすめ小説!(鴨川ホルモー、夜は短し歩けよ乙女など)

京都を舞台にした小説

京都を舞台にしたおすすめ小説をランキング形式で紹介しています。

簡単なあらすじを紹介しているので、気になったら読んでみてください!

5位:「四畳半神話体系」・森見登美彦

5位:四畳半神話体系・森見登美彦のあらすじ

冴えない大学生である「私」が、バラ色のキャンパスライフを夢見てサークルに入る物語。

1回生のときに選んだサークルによって、どのようにキャンパスライフを送ることができるかを4つの平行世界で描いた面白い作品です。

文化系サークルに入ったら?体育会系サークルに入ったらどうなる?

自分の進んだ道と違った選択をしていたらどうなったか気になるものですが、それを、この小説では面白おかしく描いています。

 

登場人物も個性派揃いで、変な人たちがたくさん登場します。

もしかしたら、こんな人が本当にいるかも?と思わせてしまうストーリーで、京都とい舞台がうまくマッチしています。

4位:「色即ぜねれいしょん」・みうらじゅん

4位:色即ぜねれいしょん・みうらじゅんのあらすじ

「色即ぜねれいしょん」は昭和の京都が舞台となっています。

冴えない高校生である主人公が、友達とフリーセックス主義だと噂されている島に行くという物語。

主人公がいろんな経験や失敗を経て、少しだけ成長するという内容です。

 

ちょっと背伸びをした甘酸っぱい恋をしたり、ボブ・ディランに傾倒したり、高校生ならではの青春が感じられる小説です。

文字で読んでいるはずなのに、音楽を感じられるというのもこの小説の魅力の一つ。

主人公が通っている高校は京都の東山高校が元になっていて、京都タワーなど京都の名所がちらほら出てきます。

3位:「喫茶タレーランの事件簿」・岡崎 琢磨

3位:喫茶タレーランの事件簿・岡崎 琢磨のあらすじ

「喫茶タレーランの事件簿」は京都を舞台にしたミステリーです。

ミステリーといっても謎を解くのはとても可愛らしい女性バリスタで、ドロドロとした内容というよりは全体的に爽やかに仕上がっています。

 

京都中を駆け回るので、京都のさまざまな地名が登場します。京都は喫茶店が多い街としても有名で、老舗の喫茶店が実際にたくさん立ち並んでいます。

謎解きも爽やかですが、なによりも最後の最後で明かされる謎に読者はみんな驚くことでしょう。

2位:「鴨川ホルモー」・万城目学

「鴨川ホルモー」・万城目学

「鴨川ホルモー」は京都大学に入学した主人公が、素敵な女性目当てで怪しげなサークルに入会し、ホルモーという謎の競技に打ち込むというストーリーです。

ホルモーとは京都の有名4大学にあるサークルが戦う競技で、オニと呼ばれる鬼や式神を使います。

これはサークルに入って儀式を受けた者にしか見えません。

京都中をオニを使って駆け回る様子は、読んでいてドキドキハラハラさせられます。

 

ホルモーという競技は現実には存在しませんし、ありえない設定なのですが、京都という舞台が「本当にそんな競技があるんじゃ?」と思わせてくれます。

また、登場人物の恋愛模様もドキドキポイントで、不器用な大学生の心理描写が秀逸です。

1位:「夜は短し歩けよ乙女」・森見登美彦

「夜は短し歩けよ乙女」・森見登美彦

「夜は短し歩けよ乙女」は5位の四畳半神話体系とリンクしたストーリーといえます。

この小説は京都大学の冴えない学生「私」と、その後輩である「黒髪の乙女」の恋物語です。

 

恋物語といっても、純粋な恋愛小説とは違います。

「私」の視点で語られる物語は文学的な口調だったり、面白おかしい登場人物がたくさんでたりと、どちらかといえばコメディータッチです。

「私」は「黒髪の乙女」との距離を縮めるべく、さまざまな作戦を立てます。

できる限り彼女の視界の中に入ろうと画策するのですが、そこに邪魔者が入ったりしてことごとく失敗に終わるのです。

 

この小説には、京都中のさまざまなスポットが出てきます。

主人公が通っている京都大学周辺、飲み屋街の先斗町、大規模な古本市が行なわれる下賀茂神社の糺の森など。

京都大学の学祭は、はちゃめちゃでとても楽しそうです。

 

京都の大学生は、こんなにも素敵な環境でキャンパスライフを送っているのかと羨ましい気持ちになり、この小説を読むと、京都に住みたい気持ちになります。

それ程、京都を美しく面白く描写した小説です。