東野圭吾のおすすめガリレオシリーズの小説をランキング形式で紹介!

東野圭吾のおすすめのガリレオシリーズを、簡単なあらすじと共にランキング形式で紹介しています。

ガリレオシリーズは福山雅治さんが主役で、ドラマ化・映画化された人気作品です。

ガリレオシリーズではない東野圭吾のおすすめの小説は以下の記事を参考にしてください。

東野圭吾のおすすめの小説ランキング(秘密、手紙、変身、白夜行など)

東野圭吾のおすすめガリレオ小説 5位「禁断の魔術ガリレオ8」

東野圭吾の禁断の魔術ガリレオ8

「禁断の魔術ガリレオ8」はガリレオシリーズの8作目で短編集です。

「透視す―みとおす」「曲球る―まがる」「念波る―おくる」「猛射つ―うつ」の四つの短編を収録しています。

 

ガリレオシリーズの1作目は「探偵ガリレオ」で短編集でした。

初めのころのガリレオこと湯川学のキャラクターは頑固で融通が利かないタイプでしたが、シリーズが8作目となり、14年の歳月を過ごしたことによって大きく変わったのが印象深いです。

推理することによって事件の解決に協力するだけでなく、関係者の気持ちにまで心を配れるようになったのが素晴らしいです。

東野圭吾のおすすめガリレオ小説 4位「ガリレオの苦悩」

東野圭吾のガリレオの苦悩

「ガリレオの苦悩」はガリレオシリーズの4作目で短編集です。

「落下る―おちる」「操縦る―あやつる」「密室る―とじる」「指標す―しめす」「撹乱す―みだす」の五つの短編を収録しています。

 

この前に手がけた「容疑者Xの献身」の事件の影響によって、精神的な痛手を受けた湯川学は捜査への協力を拒んでいました。

しかし、内海薫刑事の機転を利かせたアプローチによって再び捜査に協力することになります。犯行予告をして犯人が湯川学に挑んでくる短編もあります。

「操縦る」の中で出てくる湯川学の台詞「人の心も科学です」が個人的にとても心に残りました。

東野圭吾のおすすめガリレオ小説 3位「真夏の方程式」

東野圭吾の真夏の方程式

「真夏の方程式」はガリレオシリーズの6作目で長編作品です。

夏休みを伯母一家が経営する旅館で過ごすことになった少年・恭平と、仕事でこの地を訪れ、その宿に滞在することにした湯川学。

翌朝、もう一人の宿泊客が不審な死を遂げ湯川学は捜査に乗り出します。

 

子供嫌いなはずの湯川学ですが恭平の夏休みの宿題を手伝ったり、捜査を積極的に取り組んだりして、これまでとは少し変わってきています。恭平との関係が読んでいて微笑ましかったです。

人間味が感じられましたが、謎解きについてはシリーズの特徴である理系度はさほど高いものではなかったです。

東野圭吾のおすすめガリレオ小説 2位「聖女の救済」

東野圭吾の聖女の救済

「聖女の救済」はガリレオシリーズの5作目で長編作品です。

IT関連会社社長の真柴義孝が自宅で毒殺されたとき、離婚を切り出されていた妻の綾音は帰省中で鉄壁のアリバイがありました。

草薙刑事は美貌の妻・綾音に魅かれ、毒物混入方法は不明のまま捜査は難航します。草薙刑事の部下の内海薫刑事は湯川学に相談し、湯川が推理した真相は虚数解でした。

 

いささか現実離れしたトリックで、実際には上手くいくとは思えませんでした。

しかし、犯人のその発想と成し遂げた強烈な意志には舌を巻きました。作中の福山雅治の登場に驚きです。

東野圭吾のおすすめガリレオ小説 1位「容疑者Xの献身」

東野圭吾の容疑者Xの献身

「容疑者Xの献身」はガリレオシリーズの3作目で長編作品です。

弁当屋で働いている花岡靖子と娘の美里は、突然自宅に押しかけてきて復縁を迫った元夫である富樫を殺害してしまいます。

隣室に住む高校教師の数学者、石神は密かに靖子に思いを寄せていました。殺害のことを知った石神は彼女たちを窮地から救おうと決意します。

 

花岡母娘が絶対に逮捕されないよう最大限の知識と知恵を発揮します。警察からの追求を免れるための完全無欠ともいえる隠蔽の数々を行っていったのです。

遺体を発見して身元を突き止めた警察は花岡母娘の取り調べをはじめますが、出てくるのは崩せそうで崩せないアリバイでした。

警察は翻弄され、捜査を担当している友人の草薙刑事から話を聞いた湯川学はこの事件に興味を抱きます。

しかし、大学時代の同期で数学の天才、石神との再会後、彼が事件に関わっていることに気づいた湯川学は独自に調査を開始し、拭いきれない石神への疑惑に湯川学は苦悩していく・・・というものです。

 

この作品は第134回直木賞受賞作で、第6回本格ミステリ大賞も受賞しています。

2005年の「週刊文春ミステリベスト10」「本格ミステリベスト10 2006年版」「このミステリーがすごい!2006」でも1位を獲得している作品です。

殺人を犯してしまった花岡母娘ですが、読み進みながら警察には捕まって欲しくない気持ちになり、なんだかとても切なくなります。石神が愛する女性とその娘を守るために行ったトリックの中身と理由には唖然としました。

ちなみに、ランク外の作品について付記しておきます。

1作目「探偵ガリレオ」、2作目「予知夢」、7作目「虚像の道化師ガリレオ7」の三冊です。ランク付けをするなら6位に「虚像の道化師ガリレオ7」、7位に「探偵ガリレオ」、8位「予知夢」となります。

個人的なランキングなので発表順とは全く違っていますが、まだ読んでない方には1作目から順を追って読んでほしいです。