SONYが平成28年3月期(平成27年4/1 〜 平成28年3/31)の連結決算を発表しました。売上高は8兆1,057億円、営業利益は2,941億円となっています。
昨年の同時期の売上高は8兆2,158億円、営業利益は685億円なので大幅に増益していることが分かります。
今回はSONYの事業別の営業利益を紹介します。
金融分野 +1,565億円
金融ビジネスの売上高は1兆731億円、営業利益は1,565億円となりました。
中でもソニー生命の収入が9,526億円と金融ビジネスの大半を占めています。
金利の大幅な低下や株価の下落によって昨年度と比べて営業利益は減少していますが、金融事業の収入は昨年とあまり変わりません。
ゲーム&ネットワークサービス分野 +887億円
ゲーム&ネットワークサービス分野の売上高は1兆5,519億円、営業利益は887億円となりました。
昨年と比べると84.3%の増益となっているので、ゲーム分野の調子がいいことが分かります。PS3のハードやソフトについては減収となりましたが、PS4の売れ行きは好調なのでゲーム分野全体で見ると大幅に増益しています。
値段が安くなった新型PS4も昨年の10月に発売されたので、PS3からPS4へと移行した人も多いでしょう。
また、今年の10月にはプレイステーションVRの発売が決定しているので、ソニーのゲーム事業がどうなっていくのか楽しみですね。
関連:プレイステーションVRが10月に発売!価格や販売されるゲームソフトって?
音楽分野 +873億円
音楽分野の売上高は6,176億円、営業利益は873億円となっています。
音楽分野はその年のヒット曲によって変動されますが、アデルやワン・ダイレクション、デヴィッド・ボウイのアルバムなどがヒットした様です。
IP&S分野 +721億円
IP&S(イメージング・プロダクツ&ソリューション)分野の売上高は7,112億円、営業利益は721億円となっています。
IP&S分野とはビデオカメラやデジタルカメラ、一眼カメラのことです。
高性能なカメラを搭載したスマートフォンがたくさんあるので、カメラ市場は縮小されていると言われていますが721億円もの営業利益を上げていますね。
HE&S分野 +506億円
HE&S(ホームエンタテインメント&サウンド)分野の売上高は1兆1,590億円、営業利益は506億円となっています。
テレビやブルーレイ、レコーダー、オーディオ、ヘッドホンがHE&S分野に当たります。売上高は1兆を超えていて高いですが、営業利益はそこまで高くないのがこの分野の特徴です。
映画分野 +385億円
映画分野の売上高は9,381億円、営業利益は385億円となっています。
「007 スペクター」などの映画が好調でしたが、前年度と比べると減収しています。
映画分野も音楽分野と同じで、ヒット作品の数によって収益が左右される分野です。
好調だったイメージセンサーのデバイス分野、スマートフォンなどのモバイル分野は損失を出していますが、ソニー全体で見てみると大幅な増益となりました。
ゲーム機ではXboxやWii Uを抑えてPS4がかなり売れているので、今後もゲーム分野には期待が出来そうですね。
今回の決算についてはSONYが発表した決算短信を参考にしています。