東京都にも縄文遺跡が多数あるのをご存知でしょうか。
縄文人は言わずと知れて日本のご先祖なのですが、昔は海水面が高く、関東地方では今より海が内陸部まで入り組んでいたので、昔の海岸線沿いに縄文遺跡が残されています。
都心の中心市街地の場合は記念碑が建っているだけということもありますが、公園として整備されているケースもあります。
今回は東京のおすすめ縄文スポットをご紹介します。
台東区の東京国立博物館
日本の縄文時代の様子を隅々まで知るなら「東京国立博物館」です。JR上野駅西口を出て徒歩10分のところにあります。
縄文時代の土器や土偶が多数展示されていますし、縄文人の生活の様子も復元されています。
縄文時代以降の日本の各時代の様子も知ることができて、教科書に載っている有名な遺物も見られます。季節ごとの特別展示室も見逃さないでください。
東京都埋蔵文化財センター 遺跡庭園 縄文の村
東京都多摩市にある縄文遺跡の公園「縄文の村」は多摩ニュータウンNo.57遺跡に作られている、縄文時代の景色を復元した施設です。
縄文時代の茅葺屋根の竪穴式住居、敷石住居など複数の住居が見られますし、縄文時代の自然も復元されています。
北区の西ヶ原貝塚
これより以下3つは、東京三大貝塚と呼ばれる遺跡を紹介します。西ヶ原貝塚は非常に大規模な縄文貝塚で、東京メトロ南北線西ケ原駅近くの飛鳥中学校敷地内にありましたが、現在は宅地化によって消失しています。
案内板があるのみで、遺跡の面影はありません。西ヶ原貝塚の遺物は、JR王子駅前の北区飛鳥山博物館で展示されています。
港区の円山貝塚
東京タワーや増上寺のある芝公園南方に、円山貝塚があります。巨大な芝丸山古墳に隣り合っているのですぐわかります。
芝公園は縄文時代、古墳時代、江戸時代など日本の幅広い年代の史跡が残っている公園なのです。
縄文貝塚としての説明や復元住居などは無いのですが、芝公園全体として見れば、三大貝塚の中でも最も訪れる価値のある場所です。
目黒区の東山貝塚公園
東京都心に近い、東急田園都市線の池尻大橋駅から徒歩2分の場所に「東山貝塚公園」があります。ここは大規模な縄文貝塚の一つ、東山貝塚遺跡です。
公園は住宅地の中にひっそりとあります。小さな敷地ですが樹木の多い公園で、道路際に竪穴式住居一棟が復元されています。
東京三大貝塚と聞くと、もっと凄い施設かと思ってしまいますが、こじんまりとした場所が多かったようです。ともかく東京都内でも縄文文化に接する場所がたくさんあるので、暇な時に訪ねてみてはいかがでしょうか。