実写版進撃の巨人の後編である「エンド・オブ・ザ・ワールド」を映画館で観てきました。
前編・後編共に酷評されていて、個人的に前編はそこまでヒドイと感じませんでしたが、後編はストーリーに無理があるなぁと感じてしまいました。
若干のネタバレ要素があるので注意してください。前編の感想はコチラの記事で書いています。
もちろん原作とは違う内容
実写版にするに当たって、原作とかなり違った内容となっています。
実写版進撃の巨人の時代背景は人類の未来で、過去に文明があったが滅んでしまったという設定になっています。
原作と同様、大きな壁に覆われている訳ですが、ある日大型巨人に壁を破壊されてしまい、壁の中に巨人が押し寄せてきます。(前編の話)
原作の大型巨人は「ベルトルト」ですが、実写版にはベルトルト・ライナー・アニといったキャラクターは登場しません。
実写版ではリヴァイも登場せず、長谷川博己さん演じる「シキシマ」がリヴァイの変わり(?)となっています。
そしてここからネタバレになってしまうのですが、このシキシマは巨人になる能力を持っていて、鎧の巨人へと変身して内地の壁を壊そうと考えています。
この設定自体よく分からなかったのですが、シキシマは元々の戦闘能力も高いですし、巨人になる能力があるならいつでも中の壁を壊せるんじゃない・・・?と疑問に感じました。
大型巨人の正体も軍の士官で、最終的にはエレンを救うようにシキシマが大型巨人を倒しましたが、コロコロと考えが変わるシキシマにはちょっと無理があるなーと思いました。
腑に落ちない&腑に落ちない
壁が破壊されて壁が崩れ落ちるのですが、エレンも一緒に地面へと落下していきます。
ミカサがすかさず手を伸ばしてエレン助けるのですが、その周りにはかなりの量のガレキが降っていて、よくもまぁガレキにぶつからないなーと冷めた目で見てしまいました。
他の映画でもよくあるのですが、複数の敵がかなりの銃弾を撃っても主人公にはなかなか当たらず、主人公が銃弾を1発撃つと確実に敵がやられてしまう様なあれです。
「絶対おかしいじゃん!」という様な事が映画の中で何度も起きてしまうと、気持ちが冷めてしまうんですよね。
そして、エレンたちは当初から壁の外の海を見てみたいと言っていたのですが、崩れた壁のすぐ向こうに海があり、「こんな近くに海があったんかい!」とツッコミたくなりました。
エンドロール後の演出では、黒幕が別にいた(?)といった何か含みをもたす終わらせ方でした。続編は無いと思いますが。
映画総じて腑に落ちないことだらけでしたが、進撃の巨人を実写にするのはかなり難しかったんでしょうね。
デスノートの様な通常の人間が頭脳バトルで戦う漫画は実写化しやすいと思いますが、進撃の巨人は現実離れしている内容なので、実写化は無理ではないけど難しいのではないかと思っていました。
ドラゴンボールやワンピース、ナルトといった超人的な漫画の実写化はほぼ無理でしょうが、進撃の巨人は実写化できるギリギリの漫画だったのかなと感じました。(ハリウッドの実写ドラゴンボールは大コケしてましたね。)